MUGEN SEIKI MBX7R / MGT7 キット製作編

クラッチ/リンケージの組み立て

MBX-7Rキットも、MGT7キットもクラッチ部分までは共通ですが、クラッチスプリングがMGT7は1.1mmが標準となります(バギーは1.0mm)。
フライホイールをエンジンナットで固定しますが、エンジンナットは結構緩みやすいのです・・・。 中にはネジロック剤を使われる方もいますが、私はネジロックはしない派です。
フライホイールを固定するには大きめのプライヤーなどを使用してもOKですが、フライホイールを固定する工具があると便利です。

RDRP RDRP0104A ウルトラフライハイトツール
ARROWMAX AM-190018 ホイールナット(1/8オフロード用)&フライホイールレンチ
KYOSHO 80951B フライホイルレンチ
O.S.ENGINE 71415200 O.S.SPEED フライホイルキー

エンジンナットを締め付ける工具はHUDYのプラグレンチの10mmでも代用できますが、私は実車などで使われる工具を使用し、結構な鬼締めをしています。10mmのソケットレンチがあればばっちりです♪
あまり強く締め付けるとクランクシャフトを折ってしまうこともあるので、お気を付けください・・・。 MBX7RAsse901
初めてクラッチを組まれる方(特にエンジンカーはお初の方)は、このクラッチ部分は試練の場所かもしれませんが、コツさえつかんでしまえば結構簡単です♪
クラッチシューには向きがあります。 写真のようにベルに当たる面が厚い方が外側になるように取りつけます。逆向きにも付いてしまうのでお気を付けください♪MBX7RAsse90

まず、クラッチは一つ一つ組み込んでいくのではなく、写真のようにスプリングをクラッチにはめ込み3つのクラッチを仮置きします。 
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細めのマイナスドライバーでクラッチスプリングをひっかけ、エンジンナットの側面(溝まで入れない)に少しかかるくらい押しこみます。この時、右手のマイナスドライバーはクラッチスプリングを開かせ、左の親指でクラッチを押しながら作業している感じでしょうか? 
この時クラッチを最後まで入れるのではなく、少しだけクラッチを入れる(押しこむ)のがコツです♪
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こんな感じです。クラッチシューのフライホイールピンの入り具合で分かっていただけるかと思います♪MBX7RAsse93
横からはこんな感じで、まだまだフライホイールとクラッチの隙間は大きく空いています♪MBX7RAsse94

先ほどと同じ要領で残りの2つのクラッチスプリングをエンジンナットの側面にかかるくらい取り付けます(押し込みます)。 まだこの時点でエンジンナットの溝にはクラッチスプリングは入っていません♪
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最後の工程です♪
途中までしか入っていなかったクラッチスプリングをエンジンナットの溝にはめ込みますが、その前にアルミクラッチシュー3つを指で押し、奥まで入れます。
写真のようにマイナスドライバーでクラッチスプリングを押しこむだけですので、すっごい簡単です。
この時「カチン」と溝にハマる音がしますし、マイナスドライバーの押しこむ感触で溝に入ったか分かると思います。
のこりの2つのスプリングを同様に入れていきます。
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3つのクラッチシューがちゃんと収まりました♪
先ほども書きましたが、クラッチは一つ一つ入れていくのではなく、3つのクラッチを徐々に入れていくと結構簡単に入れることができると思います。
クラッチを取る作業も簡単ですので、メンテナンス編などでご紹介できたらと思っています♪
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クラッチベルはMGT7のみ少し組み立てる必要があります。 
ベルに2速ギヤを取りつけますが、この時専用の工具が存在します。
MUGEN B0545 ピニオンギヤツール MRX/MGT7用
この工具はベルを変形させることなく、アルミ製2速ギヤを傷つけることなく装着できるツールです♪
取り付け取外しの際はこのような工具があると、飛躍的に作業効率がアップしますのでお勧めです♪
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1速側も同様に取りつけます♪ これらのピニオンギヤはそれほど力一杯締めこまなくてもよいとのことでしたが、心配症なので結構力いっぱい締めこんでしまいました・・・。
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クラッチベルの取り付けはMGT7のクラッチで説明していますが、基本的にはMBX7Rも同じです。
説明書にはクラッチクリアランス調整用シムはベルの前に入れる指示ですが、前に入れるとシムが歪むので、私はクラッチシューの前にシムを入れて調整しています。

最後に3mmのビスでベルを固定しますが、私はフランジ付きキャップスクリューを入れています♪
お客様からお勧めされて付けているのですが、このビス結構いけてます♪
KYOSHO 1-S23008F キャップビス(M3x8/フランジ付/5入)
ベルのクリアランスは先ほどのシムで調整しますが、3㎜のビスでベルを固定した際に、ベルが前後に少し動くように調整します。
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最後にプライヤーを使用してベルを固定します。
MBX7Rではボタンヘッド、MGT7ではキャップヘッドが標準のようですが、ここは絶対にキャップで締めた方が良いと思います♪ ボタンヘッドは2mmの六角なので、頭をだめにしてしまうことがありますので・・・。
このボルトは結構緩みやすい箇所です。
私も何度かネジがなくなりクラッチベルが緩み、燃料タンクとベルが干渉して燃料タンクに穴が開く・・・。
誰もが経験することだと思いますが(笑)、燃料タンクに穴が開くと、大惨事になりますのでご注意ください・・・。
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エンジン完成です♪
今回MGT7にはバギー用エンジンを使用しています。
こちらはすでに販売を終了しているエンジンですが、バギー用のエンジンがカテゴリーにはベストマッチかと思います♪

O.S.ENGINE 12200 MAX 21XR-Bバギー用エンジン
O.S.ENGINE 12183 MAX 21XZ-B Ver.IIバギー用エンジン
O.S.ENGINE 12175 O.S.SPEED 21XZ-B SPEC IIバギー用エンジン
O.S.ENGINE 1A200 O.S.SPEED B2101 バギー用エンジン
MUGEN JX21-B03 バギー用エンジン

などがお勧めです♪
なかでも、O.S.ENGINE 12200 MAX 21XR-Bバギー用エンジンは実売価格で18000円弱ですので、コスパ最強です♪ 先日このエンジンを回している方がいたのですが、レスポンスもよく、すこぶる良く回っていました♪
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エンジンマウントもワンピースエンジンマウントを入れてしまいました♪
MUGEN E2701 ワンピースエンジンマウント MBX7
バックラッシュ調整をしようと思ったのですが、なぜかエンジンのバックラッシュが取れません。 よーく見てみるとキャブのボールリンクがエンジンバギーの向きのままで、ブレーキパッドにぶつかっていました・・・。
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これではエンジン動きませんよね(笑)
MBX7Rだとボールリンクの角度はこれくらいで大丈夫なのですが・・・。
MGT7はセンターデフではなく(笑)、2スピードの下に樹脂のスペーサーがある関係で、ブレーキパッドの位置が高くなっています。 バックラッシュ調整ができるように1.5mmのレンチでボールリンクの角度を変更しておきます。
エンジンのバックラッシュ調整は、スパーとピニオンのガタが多すぎず、かといってガタが全くないのもよくありませんので、うまく調整してあげてください。
マフラーを取りつける前にバックラッシュ調整をしておくと楽ちんかと思います♪
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写真はMGT7用のリンケージになります。
リンケージ部分はこのように電動ドライバー用のドリルチャックを利用すると簡単にしかも真っ直ぐに入れることができると思います。
ターンバックルも片方ならこの方法で簡単に入れることができます♪
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スロットル側も同様にねじ込みますが、こちらは奥まで入れ過ぎるとボールの入る部分まで貫通してしまいますので注意してください。 また、後ほどスロットルリンケージの調整も行うので、2/3程入れておくとよいと思います。MBX7RAsse75

スロットルリンケージをなるべく水平に取り付けるべく、エンジン側のボールリンクを、1.5mmのL型レンチで調整します。(MGT7)
MBX7Rは水平より下向きの調整となるはずです。
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サーボをニュートラルよりブレーキ側に少し振り、スロットルストッパー(ラジオペンチの横にあるグレーのアルミパーツ)を取り付けます。
そして、余っているリンケージロッドをラジオペンチなどのカッター部分で切り取ります。MBX7RAsse78

ラジオペンチでカットするとリンケージの断面が飛び出ますので、ロッドが隠れるようにスロットルストッパーのイモねじを緩めロッドが見えないように取り付けます。MBX7RAsse79
きめ細かい方はこのようなやっつけ作業はしないと思いますが、一番簡単なので(笑)・・・。
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MGT7のリンケージ周りです。
写真では説明書通り組んでいるのですが、スロットルリンケージがどーしても斜めになってしまいます。
リンケージは基本水平が理想だと思いますので、これを回避するためにサーボホーン側のスロットルの取り付け部分を外側ではなく、内側に変更するとほぼ水平になりました♪
(下記写真は説明書通り一番外側に付けている場合になります)
次にブレーキリンケージですが、MGT7は2スピードがある関係で前後のブレーキバランスを変えることができません。
MBX7Rはセンターデフがついているため前後のブレーキバランスを自由に変えることが可能です♪
基本、6:4位のブレーキバランスでよいと思います。(フロント6:リヤ4)
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サーボやエンジンなど上の写真と違いますが(笑)。
サーボホーンと取り付け位置を一つ内側にした写真です♪
気持ちの良いほど真直ぐになりました!!
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最後にスロットルサーボホーンを垂直にした際、スロットルバルブが全閉の状態で、スロットルストッパーとサーボホーン取り付け部分の隙間を調整します。
この時点でスロットルが全閉でなければ、スロットルストッパーを緩め、再度調整します。
このすき間も人によってまちまちで、少ない人や多い人と好みは様々です。
私はすきまが多い派で、1.0ミリ位隙間を開ける人です。
たまに隙間の少ない方のラジコンを操縦すると、スロットルレスポンスが鋭すぎて運転できなかったりします。
この隙間がなぜ必要か?といいますと、ジャンプの踏切や着地、ギャップ通過時、クラッシュ時等にシャーシなどが歪みスロットルが勝手に動いてしまうことがあるのですが、隙間を作ることで、動かないようにしようという試みだと思います。
今はバギーのことを書きましたが、オンロードではそれほど衝撃もないと思いますので、隙間は少なくてもOKだと思います♪
(プロポとマシンの電源を入れ、メインシャーシを手で左右に歪ませてみるとよーくわかります)
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いよいよマフラー取り付けです♪
マフラー&マニはエンジンの特性を変えることができる重要なパーツです。
同じ形状でもマフラーの厚みが違うだけで、エンジンのまわり方が変わります。
同じ形状でマフラーの厚みが薄いと、ものすごいエンジンはよく回りますが、厚みがあるとそれ程まわりません・・・。
バギーの場合はマフラーの厚みがあるマフラー、オンロードの場合は薄いマフラーが基準になると思います。
ですが、MGT7はそのようなことを考え無くてもよいカテゴリーだと思います♪

コスパ最強なマフラーをご紹介させていただきます♪
Muchmore MX-M1P M1 1/8 バギー用マフラーセット 
このマフラー、実売で3500円弱です!! 
国産メーカーのマニホールド単体とほぼ同じ金額・・・。
このマフラーはテストしたことがないので何とも言えませんが、間違いなく国内最安です♪

その他にもマフラーセットがありますので、ご紹介させていただきます♪
O.S.ENGINE 72106135 T-2060SC WN コンプリートセット
MUGEN JX15001/1 マフラー / マニホールドセット21B EFRA 2042
上記のマフラー関連がMGT7などでは鉄板かと思います♪
MBX7R等のバギーには、上記マフラーも含め下記にも候補が上がってきます。
O.S.ENGINE 72106192 T-2090SC チューンドサイレンサーコンプリートセット
MUGEN JX15003/1 マフラー/マニホールドセット 21-B EFRA 2089

先ほども記載しましたが、マフラーの厚みだけで凄いエンジン特性が変わるので、マフラーとエンジンマッチングは非常に重要なファクターでもあったりします。
色々と試していただき、好みのセットを見つけ出してください。
いずれマフラーの特性などもブログでご紹介できたらと思っています♪

マフラーとマニホールドを取り付ける際、ガスケットなどにジョイントグリスなどを塗ると、すんなり入ります♪MBX7RAsse100

取り付けようとしているマフラー&マニホールドだと少し燃料タンクに近づきすぎのような気がしたので、マニホールドを曲げることにしました♪
マフラーはできるだけ燃料タンクから離したいところです。MBX7RAsse101

写真のようにラジオペンチなどにグリップ部分をマニホールドに入れ広がるように力を加えます。 以外に柔らかいのですこーしだけ力を加えるとよいと思います。MBX7RAsse102

すこーしだけ広げたつもりが、広げすぎました・・・。
今度はマニを縮めます・・・。
こんなことの繰り返しなので、マフラーとマニをつなげるスプリングなどは取り付けないほうが効率よく作業できると思います。MBX7RAsse103

私の主観ではマフラーの位置はこれくらいが理想です(MBX7R/MGT7)。MBX7RAsse104

マフラー&マニやマニ&エンジンを固定するはスプリングを使用し固定しています。
このスプリングを取外し、取付するツールがあると凄い便利です♪
初めはラジペンで充分♪ とか思っていましたが専用の工具を使用すると、こんなに便利なのね・・・。 と思ってしまいます(笑)。
なんでもそうですが、工具って重要です。

お勧め工具
RDRP RDRP0105A ウルトラエキゾーストスプリングリムーバー
KM GROUP KMR-E30 フックドライバー
HUDY 107610 マニスプリング&キャスターシムリムーバーV2MBX7RAsse105

マフラーの取付け高さにもよりますが、私はストーンガードから少しだけマフラーを浮かす(隙間を少し設ける)ようにしています。この場合、マフラーの排気口とストーンガードが干渉しますので、この部分をカッターやドレメルなどで削ります。
削る個所をマジックなどで印をつけます♪MBX7RAsse106

私の場合はデザインカッターでサクッと作業完了です♪

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マフラーが少し下がり低重心化を達成♪
マシンのロールが少しだけ変わるはずです(笑)。
この辺りは自己満足の世界かもしれません。
私はストーンガードとマフラーの隙間を極力少なく(といっても隙間は必ず作ります)していますが、マフラーの下側は必ず傷がつきます。
でも、マフラーを大事にされている方はかなり隙間を設けていますので、何を大事にするかで作業内容は変わってくるかと思います♪

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上記の作業が終わったら、マニ&エンジンなどをスプリングで固定します♪
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ここからは結構重要です♪
マフラーとマニには変な力が加わらないように、マフラーワイヤーとマフラーマウントの角度を調整します。
この作業で無理やりマフラーの角度を変えるようなことがないように(力が加わらないように)、マフラーワイヤーとマウントを調整します。
もし、変な角度で固定してしますとマフラー&マニホールドの、ガスケットの寿命が物凄い縮みます・・・。MBX7RAsse110

変な力が加わらないようにマフラーワイヤーとマウントを調整したら、マフラーの高さを調整します。
マフラーはストーンガードと触れないように注意してください。
走行すると一番温度が上がるのはエンジンではなくマフラーです。
マフラーがストーンガードと触れていると、すぐにストーンガードが熱で歪みます・・・。MBX7RAsse111
うまく固定できました♪
マフラーワイヤーは、昔の商品を掲載していますが、キットにはスプリング式のワイヤーになります(走行前にキット標準のスプリングに変更済みです)。MBX7RAsse112

MBX7Rは燃料タンクにチューブクリップをねじ止めできますが、MBX7TやMGT7はねじ止めする穴がありません・・・・。
ですので、瞬間接着剤で燃料チューブクリップをを固定します。
面倒なので、一か所だけの固定で済ませました(笑)。
燃料パイプをひとまずどのようにレイアウトするか、仮止めし、燃料チューブクリップをタンクのどこに接着するか妄想します♪
位置が決定したら、写真のようにマジックで印をつけます。MBX7RAsse113

面倒ですが、いったん燃料タンクを車体から外します。 
このまま瞬間で固定してもよいのですが、おそらく何度かメンテしているうちにはがれると思います。 剥がれを防止するため、120番くらいの紙やすりで燃料タンクの接着面を荒らします。MBX7RAsse114

写真のように荒らし、クリーナーなどで綺麗にしておきます♪MBX7RAsse115

チューブクリップの接着面も紙やすりで整えておきます。
燃料タンクと同様にクリーナーなどで綺麗に拭いておきます。MBX7RAsse116

タイヤなどを貼る瞬間を使用し接着します。 この時にノズルを使用するとうまくいくと思います♪
接着後は指で結構なテンションをかけ、燃料タンクとクリップの隙間が開かないように圧着します。 私は面倒なので硬化剤を吹きかけます♪
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結局また、マフラーを取り外しました・・・。
燃料タンクの蓋とマフラーにつなぐパイプを固定するため、チューブクリップをニッパーなどでカットし、写真のようにストーンガードに接着しました♪MBX7RAsse118

フューエルガードを加工するのを忘れていたので、ここで取説通りカットしました。
ボディーなどをカットする工程と同様に、カッターなどで少し傷をつけ折り曲げると結構簡単にカットができました。 最後の仕上げは先ほど燃料タンクで使用した紙やすりなどで仕上げておきます♪
MBX7Rでは取説には書いていませんが、フューエルガードとエアーフィルターのゴム部分が干渉しないようにカットしておいたほうが良いと思います♪MBX7RAsse119

MGT7のパイプ取り回し終了でーす♪
MBX7Rの写真は後程アップ予定です。
マフラープレッシャー部分に樹脂のニップルを取り付けます。
マフラーは凄い熱くなるため、マフラーニップルについている燃料パイプが劣化しやすいので、もし取り付け部分が切れたりしたら、マフラーと樹脂ニップル間のチューブをカットしてまたマフラーに取り付けます。 
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ダンパ/エアークリーナー/ボディーマウント組み立てへ続きます。

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